Group Exhibition 家入嘉寿馬 / 磯崎海人 / 渡部真衣「場所 場所 場所」

この度DDD ART 凪では現代アーティスト、
家入嘉寿馬、磯崎海人、渡部真衣によるグループ展「場所 場所 場所」を9月21日(土)から10月6(月)の期間で開催いたします。


Group Exhibition「場所 場所 場所」


展覧会情報 / Exhibition information

私たちは複数の場所を持つ。自宅や個室などの私的な個人空間から、職場や学校、あるいは都市や国家などの公衆的で複雑な関係によって成り立つ社会空間。それらの場所は常に他者との”隣接”によって境界/秩序化されることにより生成されうる。 

場所について哲学者プラトンは「コーラ」という言葉を用い、全てを受け入れる”容れ物”として概念化した。
私たちの身体や、言説や記述に用いられる記号もそれに付随するコンテクストを受容すると言う意味においてコーラ的であると言えるだろう。それらはコンテクストや意味の”容れ物”であると同時に、様々な文脈が交差し、節合することで立ち上がる〈内容物/要素・コンテクスト〉の総体であるとも言える。

場所の感覚は空間に境界線を引くことで外部を他者化し、内部を秩序化することの反復とその線の引き直しによって構築されている。このような場所の生成の在り方はその場所性そのもの、すなわち場所の主体をより強固にすると同時に、容易に境界/秩序化され自/他にスラッシュが生じる。過剰なスラッシュは空間を切断し、固有のコンテクストを強めると同時に他者をよそ者として排斥してしまうだろう。一方で境界線の不在は境界を曖昧にし、固有性の喪失を招いてしまう。

本展は様々な要素やコンテクストを持つ場所(コーラ)のさらに総体として生成される場所を新たに構築し直すことで生まれる新たな場所である。
渡部の顔を扱った作品や、家入の幽霊の行き来する並行世界の風景、磯崎の地図を用いたインスタレーションの風景もまた一つの場の在り方であり、私たちはその比喩の複数性をスラッシュを引いたり秩序化をはかることで、この新たな場を生成し続けた。それは今日における様々な存在とその関係性の在り方について、今一度考察することとも言えるだろう。
これは3人それぞれが固有の”場所”を持ちつつ”隣接”することで、 多孔的かつ緩やかに空間を繋げ、 相互に影響し合う共存空間の新たな在り方を模索する試みとしての展示である。

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Artist

家入嘉寿馬 / Kazuma Ieiri @kazukau_
磯崎海人 / Kaito Isozaki @gmpw._
渡部真衣 / Mai Watanabe @829wave


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※作品の海外発送も承ります

※レセプションパーティー
22日の17時よりオープニングレセプションパーティーを開催予定です、
どなたでも参加可能となっております。

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会期9/21(土)-10/6(月)

東京都世田谷区代沢4-41-2
OPEN
平日:14:00-21:00
土日祝:12:00-19:00
CLOSED:月曜、火曜